ⲚⲒⲢⲰⳘⲈⲞⲤ 3
では、ユダヤ人のすぐれている点は何か。また割礼の益は何か。
それは、いろいろの点で数多くある。まず第一に、神の言が彼らにゆだねられたことである。
すると、どうなるのか。もし、彼らのうちに不真実の者があったとしたら、その不真実によって、神の真実は無になるであろうか。
4 ⲇ̅ ⳿ⲛⲛⲉⲥϣⲱⲡⲓ ⲙⲁⲣⲉ ⲫϯ ⲇⲉ ϣⲱⲡⲓ ⳿ⲛⲣⲉϥϫⲉⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⲟⲩⲟϩ ⲣⲱⲙⲓ ⲛⲓⲃⲉⲛ ⳿ⲛⲣⲉϥϫⲉⲙⲉⲑⲛⲟⲩϫ ⲕⲁⲧⲁ⳿ⲫⲣⲏϯ ⲉⲧ⳿ⲥϧⲏⲟⲩⲧ ϩⲟⲡⲱⲥ ⳿ⲛⲧⲉⲕⲙⲁⲓ ϧⲉⲛ ⲛⲉⲕⲥⲁϫⲓ ⲟⲩⲟϩ ⳿ⲛⲧⲉⲕϭⲣⲟ ⲉⲩⲛⲁϯϩⲁⲡ ⳿ⲉⲣⲟⲕ.
断じてそうではない。あらゆる人を偽り者としても、神を真実なものとすべきである。それは、「あなたが言葉を述べるときは、義とせられ、あなたがさばきを受けるとき、勝利を得るため」と書いてあるとおりである。
5 ⲉ̅ ⲓⲥϫⲉ ⲧⲉⲛⲙⲉⲧϭⲓ⳿ⲛϫⲟⲛⲥ ⲉⲑⲛⲁⲧⲁϩⲉ ϯⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ ⳿ⲉⲣⲁⲧⲥ ⲟⲩ ⲡⲉ ⲧⲉⲛⲛⲁϫⲟϥ ⲙⲏ ⲟⲩⲣⲉϥϭⲓ⳿ⲛϫⲟⲛⲥ ⲡⲉ ⲫϯ ⲉϥⲛⲁ⳿ⲓⲛⲓ ⳿ⲙⲡⲉϥϫⲱⲛⲧ ⲁⲓϫⲱ ⳿ⲙⲫⲁⲓ ϧⲉⲛ ⲟⲩⲙⲉⲧⲣⲱⲙⲓ ⳿ⲛⲛⲉⲥϣⲱⲡⲓ.
しかし、もしわたしたちの不義が、神の義を明らかにするとしたら、なんと言うべきか。怒りを下す神は、不義であると言うのか（これは人間的な言い方ではある）。
断じてそうではない。もしそうであったら、神はこの世を、どうさばかれるだろうか。
7 ⲍ̅ ⲓⲥϫⲉ ⲇⲉ ϯⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ ⲁⲥⲉⲣϩⲟⲩ⳿ⲟ ⳿ⲉⲡⲉϥⲱⲟⲩ ⳿ⲛ⳿ϩⲣⲏⲓ ϧⲉⲛ ⲧⲁⲙⲉⲑⲛⲟⲩϫ ⲓⲉ ⲉⲑⲃⲉⲟⲩ ⲥⲉϯϩⲁⲡ ⳿ⲉⲣⲟⲓ ϩⲱ ⳿ⲙ⳿ⲫⲣⲏϯ ⳿ⲛⲟⲩⲣⲉϥⲉⲣⲛⲟⲃⲓ.
しかし、もし神の真実が、わたしの偽りによりいっそう明らかにされて、神の栄光となるなら、どうして、わたしはなおも罪人としてさばかれるのだろうか。
8 ⲏ̅ ⲟⲩⲟϩ ⲕⲁⲧⲁ⳿ⲫⲣⲏϯ ⲁⲛ ⲉⲧⲟⲩϫⲉⲟⲩ⳿ⲁ ⳿ⲉⲣⲟⲛ ⳿ⲙⲙⲟϥ ⳿ⲙ⳿ⲫⲣⲏϯ ⲉⲧⲉ ⲟⲩⲟⲛ ϩⲁⲛⲟⲩⲟⲛ ϫⲱ ⳿ⲙⲙⲟⲥ ⳿ⲉⲣⲟⲛ ϫⲉ ϣⲁⲛϫⲟⲥ ϫⲉ ⲙⲁⲣⲉⲛ⳿ⲓⲣⲓ ⳿ⲛⲛⲓⲡⲉⲧϩⲱⲟⲩ ϩⲓⲛⲁ ⳿ⲛⲥⲉ⳿ⲓ ⲛⲁⲛ ⳿ⲛϫⲉ ⲛⲓⲡⲉⲑⲛⲁⲛⲉⲩ ⲛⲏⲉⲧⲉ ⲡⲟⲩϩⲁⲡ ⲭⲏ ϧⲁ ⳿ⲡϩⲁⲡ.
むしろ、「善をきたらせるために、わたしたちは悪をしようではないか」（わたしたちがそう言っていると、ある人々はそしっている）。彼らが罰せられるのは当然である。
9 ⲑ̅ ⲟⲩ ϫⲉ ⲟⲩⲟⲛ ϩⲟⲩ⳿ⲟ ⳿ⲛⲧⲟⲧⲉⲛ ⲟⲩ ⲡⲁⲛⲧⲱⲥ ⲁⲛ ⲉⲣϣⲟⲣⲡ ⳿ⲛϫⲉⲙ ⲁⲣⲓⲕⲓ ⳿ⲉⲛⲓⲓⲟⲩⲇⲁⲓ ⲛⲉⲙ ⲛⲓⲟⲩⲉⲓⲛⲓⲛ ϫⲉ ⲥⲉⲭⲏ ϧⲁ ⳿ⲫⲛⲟⲃⲓ ⲧⲏⲣⲟⲩ.
すると、どうなるのか。わたしたちには何かまさったところがあるのか。絶対にない。ユダヤ人もギリシヤ人も、ことごとく罪の下にあることを、わたしたちはすでに指摘した。
次のように書いてある、「義人はいない、ひとりもいない。
悟りのある人はいない、神を求める人はいない。
すべての人は迷い出て、ことごとく無益なものになっている。善を行う者はいない、ひとりもいない。
彼らののどは、開いた墓であり、彼らは、その舌で人を欺き、彼らのくちびるには、まむしの毒があり、
彼らの口は、のろいと苦い言葉とで満ちている。
彼らの足は、血を流すのに速く、
彼らの道には、破壊と悲惨とがある。
そして、彼らは平和の道を知らない。
彼らの目の前には、神に対する恐れがない」。
19 ⲓ̅ⲑ̅ ⲧⲉⲛ⳿ⲉⲙⲓ ⲇⲉ ϫⲉ ⲛⲏ ⲧⲏⲣⲟⲩ ⲉⲧⲉ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ϫⲱ ⳿ⲙⲙⲱⲟⲩ ⲁϥϫⲱ ⳿ⲙⲙⲱⲟⲩ ⳿ⲛⲛⲏⲉⲧϧⲉⲛ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ϩⲓⲛⲁ ⳿ⲛⲧⲉ ⲣⲱϥ ⳿ⲛⲟⲩⲟⲛ ⲛⲓⲃⲉⲛ ⲑⲱⲙ ⲟⲩⲟϩ ⳿ⲛⲧⲉ ⲡⲓⲕⲟⲥⲙⲟⲥ ⲧⲏⲣϥ ϣⲱⲡⲓ ϧⲁ ⲡⲓϩⲁⲡ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ.
さて、わたしたちが知っているように、すべて律法の言うところは、律法のもとにある者たちに対して語られている。それは、すべての口がふさがれ、全世界が神のさばきに服するためである。
20 ⲕ̅ ϫⲉ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ϧⲉⲛ ⲛⲓ⳿ϩⲃⲏⲟⲩⲓ ⳿ⲛⲧⲉ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ⳿ⲙⲙⲟⲛ ⳿ϩⲗⲓ ⳿ⲛⲥⲁⲣⲝ ⲛⲁⲙⲁⲓ ϧⲁⲧⲉⲛ ⲫϯ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ϩⲓⲧⲉⲛ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ⲁ ⳿ⲡⲥⲟⲩⲉⲛ ⳿ⲫⲛⲟⲃⲓ ϣⲱⲡⲓ.
なぜなら、律法を行うことによっては、すべての人間は神の前に義とせられないからである。律法によっては、罪の自覚が生じるのみである。
21 ⲕ̅ⲁ̅ ϯⲛⲟⲩ ⲇⲉ ⲁⲧϭⲛⲉ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ⲁ ϯⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ ⲁⲥⲟⲩⲱⲛϩ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ⲉⲩⲉⲣⲙⲉⲑⲣⲉ ϧⲁⲣⲟⲥ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ϩⲓⲧⲉⲛ ⲡⲓⲛⲟⲙⲟⲥ ⲛⲉⲙ ⲛⲓⲡⲣⲟⲫⲏⲧⲏⲥ.
しかし今や、神の義が、律法とは別に、しかも律法と預言者とによってあかしされて、現された。
22 ⲕ̅ⲃ̅ ϯⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⲇⲉ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ ϯ⳿ⲉⲃⲟⲗ ϩⲓⲧⲉⲛ ⳿ⲫⲛⲁϩϯ ⳿ⲛⲒⲏ̅ⲥ̅ Ⲡⲭ̅ⲥ̅ ϧⲉⲛ ⲟⲩⲟⲛ ⲛⲓⲃⲉⲛ ⲉⲑⲛⲁϩϯ ⳿ⲙⲙⲟⲛ ⲫⲱⲣϫ ⲅⲁⲣ ϣⲟⲡ.
それは、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、すべて信じる人に与えられるものである。そこにはなんらの差別もない。
すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており、
彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである。
25 ⲕ̅ⲉ̅ ⲫⲏⲉⲧⲁϥⲉⲣϣⲟⲣⲡ ⳿ⲛⲭⲁϥ ⳿ⲛϫⲉ ⲫϯ ⳿ⲛⲟⲩⲣⲉϥⲭⲱ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ⳿ⲉⲃⲟⲗϩⲓⲧⲉⲛ ⳿ⲫⲛⲁϩϯ ⳿ⲛ⳿ϩⲣⲏⲓ ϧⲉⲛ ⲡⲉϥ⳿ⲥⲛⲟϥ ⳿ⲉ⳿ⲫⲟⲩⲟⲛϩ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ⳿ⲛⲧⲉ ⲧⲉϥⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⲉⲑⲃⲉ ⳿ⲡⲭⲱ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ⳿ⲛⲧⲉ ⲛⲓϣⲟⲣⲡ ⳿ⲛⲛⲟⲃⲓ ⲉⲧⲁⲩϣⲱⲡⲓ.
神はこのキリストを立てて、その血による、信仰をもって受くべきあがないの供え物とされた。それは神の義を示すためであった。すなわち、今までに犯された罪を、神は忍耐をもって見のがしておられたが、
26 ⲕ̅ⲋ̅ ϧⲉⲛ ϯⲙⲉⲧⲣⲉϥⲱⲟⲩ ⳿ⲛϩⲏⲧ ⳿ⲛⲧⲉ ⲫϯ ⲉⲑⲣⲉⲥϭⲱⲣⲡ ⳿ⲉⲃⲟⲗ ⳿ⲛϫⲉ ⲧⲉϥⲙⲉⲑⲙⲏⲓ ⳿ⲛ⳿ϩⲣⲏⲓ ϧⲉⲛ ⲡⲁⲓⲥⲏⲟⲩ ⳿ⲛⲧⲉ ϯⲛⲟⲩ ϫⲉ ϩⲓⲛⲁ ⳿ⲛⲧⲉϥϣⲱⲡⲓ ⲉϥⲟⲓ ⳿ⲛ⳿ⲑⲙⲏⲓ ⲟⲩⲟϩ ⲉϥ⳿ⲑⲙⲁⲓⲟ ⳿ⲙⲡⲓ⳿ⲉⲃⲟⲗ ϧⲉⲛ ⳿ⲫⲛⲁϩϯ ⳿ⲛⲒⲏ̅ⲥ̅ Ⲡⲭ̅ⲥ̅.
それは、今の時に、神の義を示すためであった。こうして、神みずからが義となり、さらに、イエスを信じる者を義とされるのである。
すると、どこにわたしたちの誇があるのか。全くない。なんの法則によってか。行いの法則によってか。そうではなく、信仰の法則によってである。
わたしたちは、こう思う。人が義とされるのは、律法の行いによるのではなく、信仰によるのである。
それとも、神はユダヤ人だけの神であろうか。また、異邦人の神であるのではないか。確かに、異邦人の神でもある。
まことに、神は唯一であって、割礼のある者を信仰によって義とし、また、無割礼の者をも信仰のゆえに義とされるのである。
すると、信仰のゆえに、わたしたちは律法を無効にするのであるか。断じてそうではない。かえって、それによって律法を確立するのである。
