< 雅歌 2 >

1 ◆新娘: 1. 我是原野的水仙,谷中的百合。◆新郎:
われはシャロンの野花 谷の百合花なり
2 我的愛卿在少女中,有如荊棘中的一朵百合花。◆新娘:
女子等の中にわが佳耦のあるは荊棘の中に百合花のあるがごとし
3 我的愛人在少年中,有如森林中的一棵蘋果樹;我愛坐在他的蔭下,他的果實令我滿口香甜。
わが愛する者の男子等の中にあるは林の樹の中に林檎のあるがごとし 我ふかく喜びてその蔭にすわれり その實はわが口に甘かりき
4 他引我進入酒室,他插在我身上的旗幟是愛情。
彼われをたづさへて酒宴の室にいれたまへり その我上にひるがへしたる旗は愛なりき
5 請你們用葡萄乾來補養我,用蘋果來蘇醒我,因為我因愛成疾:
請ふ なんぢら乾葡萄をもてわが力をおぎなへ 林檎をもて我に力をつけよ 我は愛によりて疾わづらふ
6 他的左手在我頭下,他的右手緊抱著我。◆新郎:
彼が左の手はわが頭の下にあり その右の手をもて我を抱く
7 耶路撒冷女郎! 我指著田野間的羚羊或牝鹿,懇求你們,不要驚醒,不要喚醒我的愛,讓她自便吧![第二幕:互相追求]◆新娘:
ヱルサレムの女子等よ我なんぢらに獐と野の鹿とをさし誓ひて請ふ 愛のおのづから起るときまでは殊更に喚起し且つ醒すなかれ
8 聽,這是我愛人的聲音;看,他來了:跳過山崗,躍過丘陵。
わが愛する者の聲きこゆ 視よ 山をとび 岡を躍りこえて來る
9 我的愛人彷彿羚羊,宛如幼鹿;你看,他已站在我們的牆後,由窗外往內窺望。
わが愛する者は獐のごとくまた小鹿のごとし 視よ彼われらの壁のうしろに立ち 窓より覗き 格子より窺ふ
10 我的愛人招呼我說:「起來,我的愛卿! 快來,我的佳麗!
わが愛する者われに語りて言ふ わが佳耦よ わが美はしき者よ 起ていできたれ
11 看,嚴冬已過,時雨止息,且已過去;
視よ 冬すでに過ぎ 雨もやみてはやさりぬ
12 田野的花卉已露,唱歌的時期已近。在我們的地方已聽到斑鳩聲;
もろもろの花は地にあらはれ 鳥のさへづる時すでに至り 班鳩の聲われらの地にきこゆ
13 無花果已發出初果,葡萄樹已開花放香;起來,我的愛卿! 快來,我的佳麗!
無花果樹はその靑き果を赤らめ 葡萄の樹は花さきてその馨はしき香氣をはなつ わが佳耦よ わが美しき者よ 起て出きたれ
14 我那在岩石縫中,在懸崖隱處的鴿子! 請讓我看到你的面貌,聽見你的聲音,因為你的聲音柔和可愛,你的面貌美麗動人。」
磐間にをり 斷崖の匿處にをるわが鴿よ われに汝の面を見させよ なんぢの聲をきかしめよ なんぢの聲は愛らしく なんぢの面はうるはし
15 請你們為我捕捉狐狸,捕捉毀壞葡萄園的小狐狸,我們的葡萄園正在開花啊!
われらのために狐をとらへよ 彼の葡萄園をそこなふ小狐をとらへよ 我等の葡萄園は花盛なればなり
16 我的愛人屬於我,我屬於我的愛人;他在百合花間,牧放他的羊群。
わが愛する者は我につき我はかれにつく 彼は百合花の中にてその群を牧ふ
17 趁晚風還未生涼,日影還未消失,我的愛人,願你仿效盟約山上的羚羊或幼鹿,向我歸來!
わが愛する者よ 日の涼しくなるまで 影の消るまで身をかへして出ゆき 荒き山々の上にありて獐のごとく 小鹿のごとくせよ

< 雅歌 2 >